秋雨前線に負けない養生
~秋雨の時期に実践したい「6つの養生」~
今年は台風の影響もあり、秋雨前線が活発で雨や曇りの日が多く、湿度の高い日が続いています。さらに、夏の暑さから一転して気温が急に下がるなど、身体にとって過酷な気候が続いていますね。
「雨の日は頭が重い」
「めまいやふらつきがする」
「身体がだるく、何をするにも億劫」
「むくみやすくなった」
「胃腸の調子がすっきりしない」このような不調を訴える方が多く、秋雨前線による湿気、すなわち「湿邪(しつじゃ)」の影響だと考えられます。
さらに、長雨による日照不足や気温の低下、豪雨や水害による生活リズムの変化や不安なども重なり、心身のバランスを崩しやすくなります。
雨が続く時期は「湿邪」に注意
中医学では、身体に悪影響を及ぼす自然界の外気を「邪気(じゃき)」と呼び、湿度が高い時期に襲ってくるのが「湿邪」です。
湿邪には「重い」「停滞する」「下にたまりやすい」という特徴があるため、
・身体や頭が重い
・むくみやすい
・めまいやふらつきがある
・胃がもたれる
・食欲が落ちる
・便がすっきりしない
・疲れが取れにくいといった症状につながります。
そして、「気・血・水」の巡りにも影響し、滞りがちになります。
▼「気」が滞ると……
雨が続いて外出する機会が減ったり、身体を動かす時間が少なくなったりすると、「気」の巡りが滞りやすくなります。
すると、気分がすっきりしない、ため息が増える、胸やお腹が張る、頭痛がするなどの不調につながります。
▼「血」の巡りが悪くなると……
気の巡りが悪くなると、血の巡りにも影響します。
肩こりや頭痛、身体のこわばり、冷えなどが気になる方は、適度に身体を動かして巡りを良くすることが大切です。
▼「水」が滞ると……
身体の中の余分な水分がうまく排出されず滞った状態を「水滞(すいたい)」といい、むくみ、頭重感、めまい、胃腸の不調の原因になります。必要な水分はしっかり補給しながら、水分代謝を整えることを意識します。
▼ 五臓では「脾」の働きが悪くなる
長雨の時期に特に意識したいのが「脾(ひ)」です。
中医学でいう「脾」は胃腸の働きのことで、主な働きは飲食物から「気・血・水」を作りだすことです。
『脾は湿を嫌う』と言われていて、湿邪は「脾」の働きを妨げ、「脾」の働きが悪くなると体内に不要な湿を溜め込みやすくなる、という悪循環になります。
そのため、雨が続くと「食欲がない」、「胃がもたれる」、「下痢になる」などの胃腸の不調が起こりやすくなります。
🌿 秋雨の時期に実践したい「6つの養生」
① 食事|温かいものを選ぶ
□ 冷たい飲み物・食べ物を摂りすぎない
□ 味噌汁やスープ、煮物など温かい料理を一品取り入れる
□ 食べ過ぎ・飲み過ぎを避け、腹八分目を心がける→ 「胃腸」をいたわり、余分な湿をためない食生活を。
② 運動|「少し汗ばむ」を目標に
□ 晴れ間に20~30分程度歩く
□ 雨の日は室内でストレッチ
□ 長時間、座りっぱなしにしない→ 激しい運動より、毎日少しずつ身体を動かして気血を巡らせることがポイントです。
③ 入浴|シャワーだけで終わらせない
□ 38~40℃程度の湯船にゆっくり浸かる
□ 体調が悪い時は足浴だけでもOK
□ 入浴後は早めに髪を乾かす→ 温まると巡りがよくなります。
④ 水分|「飲まない」ではなく「巡らせる」
□ のどが渇く前に適度に水分をとる
□ 一度に大量に飲まず、こまめに補給する
□ 足首を回す、ふくらはぎを動かす→ 湿度が高くても、必要な水分補給は大切です。補給と排出のバランスを意識しましょう。
⑤ 睡眠|生活リズムを整える
□ 起床・就寝時間、食事の時間をなるべく一定にする
□ 朝はカーテンを開けて光を浴びる
□ 寝る前はスマートフォンを見続けない→ 気象変化で乱れやすい自律神経を整えるためにも、「毎日同じリズム」を意識します。
⑥ 気分|「気」を滞らせない
□ 脇を伸ばすストレッチを
□ 好きな音楽や香りで気分転換する
□ 深呼吸を意識する→ ストレスなどによる「気滞」も体調に影響します。心地よく過ごす時間も養生のひとつです。
すべてを完璧にする必要はありません。「今日はこれだけやってみよう」と、できることから始めてみましょう。
中医学では、病気になってから対処するだけでなく、季節の変化を先取りして身体を整える「養生」を大切にします🌿
いろいろやっても不調が続く場合には、『漢方薬のゆりかな』へご相談ください🌿
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