新米の季節、健脾の秋
~日本人の主食・お米を食べよう!~
新米がおいしい時期になりました🍚 炊きたてのご飯から立ち上る香り、つやつやした一粒一粒🌾
ところが「炭水化物は太るから、ご飯は控えています」「糖質が気になるので、お米はあまり食べません」という声をよく耳にします。
「お米」は日本人の主食とされてきましたし、今でもこのポジションは変わっていないはず。そこで今回は漢方の視点から、改めて「お米」を考えてみたいと思います。
🌾穀類は「気」を養う大切な食べ物
「元気」「気力」「やる気」など、私たちが普段何気なく使っている「気」という言葉。中医学では、「気」は生命活動を支えるエネルギーと考えます。そして、「気」の旧字体は『氣』と書き、この字の中には、「米」という文字が入っています。
日本では古くから米を主食とし、魚、野菜、豆類、海藻などを組み合わせた食文化が育まれてきました。「主食」という言葉が表すように、お米は食事の土台となる存在だったのです。現代では、パンや麺類を主食とする食事も多くなっていますが、やはり一番多く食べられているのはお米のようです。
漢方では、米などの穀類は「脾(ひ)」すなわち「胃腸」の働きを高めて、体に元気を与える食材としています。
お米を食べる → 胃腸の働きが良くなる → 体に必要な気血水が作られる → 元気になる
そして、飲食物から気血水をつくりだす「脾」が健やかであることが、漢方ではとても大切なことと捉えているのです。
🌾漢方薬にも「お米」が使われています
『薬食同源』と言われるように、お米も漢方薬の原料(生薬)として使われています。
● 粳米(こうべい)
うるち米、つまりコシヒカリやあきたこまちなど、私たちが普段「ご飯」として食べている一般的なお米のことで、精白していない玄米の状態のものです。
補気、健脾などの効能があり、胃腸を整えて元気をつけ、口渇(のどの渇き)や下痢の改善にも用いられます。
配合されている代表的な漢方薬として「白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)」「麦門冬湯(ばくもんどうとう)」があります。
● 膠飴(こうい)
米や麦などのデンプンを糖化して飴状にしたものです。
滋養、緩和などの効能があり、体力低下、胃腸機能の改善などに用いられます。
配合されている代表的な漢方薬として「小建中湯(しょうけんちゅうとう)」「大建中湯(だいけんちゅうとう)」があります。
🌾秋は健脾の季節に
秋は、夏の暑さで疲れた身体を整え、冬の寒さに負けない体力をつける大切な時期です。特に、今年の夏は長雨が続き、「湿を嫌う脾」にとっては過酷な状況でしたので、胃腸が弱っている方が多いです。
そこで、新米がおいしい時期でもあるので、胃腸を整える「健脾の秋」にしましょう🍁
お米を食べることは、身体を動かすエネルギーを補い、食べたものをきちんと消化・吸収できるよう「脾」を健やかにして身体の土台をつくること。胃腸が弱っているときには、白米を柔らかく炊いたり、お粥にしたりするのもよいでしょう。これは漢方でいう「養生」の一つです。
「ご飯を食べると太るから…」と、必要以上にお米を遠ざけないで、自分の身体に必要な量を知り、バランスのよい食事の中で、上手にお米を食べましょう。
🍚炊きたてのご飯に、秋の魚、きのこ、根菜、豆類などを組み合わせれば、日本の秋ならではの「健脾ごはん」になりますよ✨
胃腸の不調、食欲不振、体がだるい、やる気がでないなど、秋バテの症状が続く場合には、『漢方薬のゆりかな』へご相談ください🌿
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