夏の睡眠🌙養生
~ぐっすり眠るための過ごし方~
エアコンを使っているのに「暑くて寝つけない」「夜中に何度も目が覚める」「朝起きても疲れが取れない」——夏は特にこのような睡眠のお悩みをよく耳にします。
夏は自然界の陰陽のバランスが「陽」に偏るので、睡眠には不利な状況です。また、夏は「暑邪(しょじゃ)」という季節特有の邪気の影響を受けやすいので、体に熱がこもり、大量の汗をかくと「津液(体の潤い)」だけでなく「気(エネルギー)」も消耗してしまいます。
その結果、体内の陰陽バランスや気血水のバランスが乱れ、眠りが浅くなったり、疲れが取れにくくなったりするのです。
そして、ぐっすり眠るためには夜だけではなく、一日の過ごし方を整えることが大切です。
朝は「体内時計」を整える
朝起きたら、まずカーテンを開けて太陽の光を浴びましょう。朝日を浴びることで体内時計がリセットされ、夜になると自然に眠気を誘うホルモン(メラトニン)が分泌されやすくなります。
また、朝食をしっかり食べることも大切です。漢方では「気は朝に作られる」と考えるので、朝食を抜くとエネルギー不足になり、夜の回復力にも影響します。
日中は適度に汗をかく
暑いからといって一日中冷房の効いた部屋で過ごすと、体温調節機能がうまく働かなくなります。朝や夕方の涼しい時間帯に20~30分程度の散歩や軽い体操を取り入れましょう。
適度な発汗は「暑熱順化」を促し、夜の体温調節をスムーズにします。また、気血の巡りが良くなり、自然な眠気にもつながります。
ただし、炎天下で無理をする必要はありません。軽く汗ばむ程度で十分です。
胃腸は冷やさない
夏はそうめんや冷やし中華、アイスや冷たい飲み物などが増えがちです。しかし、冷たいものの摂りすぎは胃腸を冷やし、脾の働きが悪くなるので「気血水」を作る力を弱めてしまいます。
夕食には、
温かい味噌汁
野菜たっぷりのスープ
生姜を少し使った料理
白身魚や鶏肉など消化の良いタンパク質
を取り入れてみましょう。
また、寝る直前の食事は胃腸に負担をかけ、眠りを浅くする原因になります。夕食は就寝の2~3時間前までに済ませましょう。
入浴する
暑い日はシャワーだけで済ませたくなりますが、38~40℃程度のぬるめのお湯に15~20分ほど浸かるのがおすすめです。
意外と冷房などで体は冷えているので、適度に体を温めることで血流が良くなり、体内の熱バランスが整い、緊張がほぐれ、副交感神経が働きやすくなります。
パジャマ選びも大切
意外と見落としがちなのが寝間着です。汗を吸いにくい素材では寝苦しくなり、眠りが浅くなることがあります。
綿や麻など吸湿性・通気性の良い素材を選び、汗をかいたら着替えることも大切です。また、お腹や足首は冷えやすいため、冷房の風が直接当たらないように薄手のタオルケットを活用すると安心です。
リラックスする時間をつくる
寝る前はスマートフォンやパソコンから少し離れ、好きな音楽を聴いたり、好きな香りの中でゆっくり深呼吸をしたりして、心を落ち着かせる時間をつくりましょう。「今日も一日頑張った」と自分をいたわる気持ちも、心を穏やかにして、良い眠りへと導いてくれます。
眠り🌙は翌日の元気をつくる
夏の睡眠は単に疲れを取るだけではありません。暑さに負けない体をつくり、夏バテや熱中症を防ぐための大切な養生でもあります。
「眠れないのは暑いから仕方ない」とあきらめるのではなく、一日の過ごし方、食事、入浴、服装、冷房の使い方などを工夫するだけで、睡眠は改善されます。
いろいろ試してみても寝苦しさや疲れに悩まされる方は、一人ひとりの体質や状況に合わせた養生や漢方薬をご提案しますので、ご相談ください🌿
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