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漢方の基礎知識「舌診」

漢方の基礎知識🌱

「舌診」

  • 漢方相談で「舌を見せてくださいね」と言われて、「なぜ舌を見るの?」と不思議に思われたことはありませんか?

  • 実は「舌診(ぜっしん)」といって、中医学ならではの診察方法なのです。舌は五臓六腑と経絡でつながっているので、舌の色や形、苔の状態などを観察することで、体質や体調など、その時の体の状態を読み取れるのです。

  • ご自身でも鏡を持って観察してみてください😛

  • 力を抜き自然な感じで舌尖をやや下向きに、舌の両側が平らになるように出せばよいです。

  • なお、運動や食事をした後では色が変化してしまうので、暫く経ってから観察してください。観察のベストタイミングは起床時です。

  • 一般的に、健康的な舌は

  • ・淡いピンク色

  • ・口角からはみ出さない大きさ

  • ・適度な潤いがあり滑らか

  • ・舌の表面に薄く白い苔が均一についている

  • 状態とされています。

  • では、舌を見ることで何がわかるのでしょうか?

➀舌の色

理想の舌はピンク色ですが、体調や体質によって変化します。

  • 淡く白っぽい場合は、気や血の不足、つまりエネルギー不足や栄養不足の状態が考えられます。疲れやすい、めまいがする、冷え症、などの方が多いです。

  • 赤い場合は、体に熱がこもっているサインです。のぼせやすい、イライラしやすい、口が渇く、ニキビができやすい、といった方によく見られます。

  • 紫っぽい場合は、冷えやストレスなどにより血行が悪くなっている瘀血の状態が考えられます。肩こりや腰痛がある、月経痛が強い、シミや目の下のクマができやすい、などの方が多いです。

➁舌の形

舌の大きさ、表面や縁の状態を観察します。通常は、口角からはみ出さない大きさで、全体的に凹凸がなく滑らかな状態です。

  • 小さくて薄い舌は、気・血・水のいずれかが不足している状態の現れで、虚弱な体質、潤い不足、体力が落ちている、などが考えられます。

  • 大きくて厚みがある舌は、水分代謝が低下してむくんでいる状態です。雨の日に具合が悪くなる、車酔いしやすい、といった体質の方に多くみられます。

  • §縁に歯型(ギザギザ)がついている場合は、胃腸の働きの低下により、気が不足している状態が考えられます。食欲不振、疲れやすい、やる気がでない、などの不調がでやすいです。

  • 表面に亀裂がある場合は、潤い不足のサインです。栄養と潤いのもとになる血や水が不足すると、舌のひび割れが起こってしまいます。

③舌苔

舌の表面についた苔状のものが「舌苔(ぜったい)」で、胃腸が元気かどうかの指標になります。正常な苔は薄くて白い、舌の色が透けて見える程度の厚みです。

  • 舌苔が白く厚くベタっとしている場合は、胃腸の働きが低下し、体に余分な水分(湿)が溜まっている可能性があります。また、食べ過ぎや、夜遅い時間や寝る前の食事による消化不良も考えられます。

  • 黄色い舌苔の場合は、体や胃に熱がこもっているサインです。暴飲暴食、刺激物のとりすぎなどが考えられます。

  • 舌苔の一部が剥がれ落ちている剥苔(はくたい)は、様々な原因により胃が弱っている状態です。消化・吸収の機能が低下しているので、気・血・水が不足し、舌苔が剥がれてしまいます。

➃舌の裏側

  • 下の裏側には2本の静脈が通っています。この舌下静脈が太くなり、青紫色が濃く、浮き出ていたら血の滞りのサインです。月経痛がひどい、慢性的な肩こり・腰痛・頭痛がある方によく見られます。

🌿最後に

このように舌診では、その時点での体の状態、体質、冷えや熱があるか、胃腸は元気か、などを知ることができます。

もちろん、舌だけですべてを判断するわけではありません。中医学では、問診をメインに、顔色、動作、声の調子、脈診なども合わせて見極めていきます。その中でも舌診は、目で見てわかる客観的な情報として、とても役立つ診察方法なのです。

普段、ご自身の舌をじっくり見る機会は少ないかもしれませんが、毎日の舌の変化を少し意識するだけでも、体調管理のヒントになります。

今回は、具体的な養生法まではご紹介できませんでしたが、気になる舌の変化がありましたらご相談ください。

体質や不調の原因を一緒に考え、養生法や漢方薬をご提案させていただきます☯️

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