漢方薬のゆりかな

夏のメンタルケア ~暑さに負けない「こころ」と「からだ」の整え方~

夏のメンタルケア

暑さに負けない「こころ」と「からだ」の整え方

梅雨が明けると、本格的な夏の暑さがやってきます。近年は猛暑日が続くことも珍しくなく、熱中症への注意が呼びかけられています。しかし、夏に気をつけたいのは体の不調だけではありません。実は、「こころの不調」も起こりやすい季節なのです。

夏は高温多湿の環境が続くことで、自律神経が乱れやすくなります。人の体は体温を一定に保つため、自律神経が汗をかいたり血管を広げたりして体温調節をしています。しかし、冷房の効いた室内と屋外を何度も行き来したり、寝苦しい夜が続いたりすると、自律神経は休む暇がありません。その結果、心身のバランスが崩れ、気分の落ち込みや集中力の低下、不眠などの症状が現れることがあります。

漢方では、夏は五臓の「心(しん)」の働きが活発になる季節と考えます。ここでいう「心」は心臓だけでなく、精神活動や睡眠、感情を主る働きも含んでいます。そのため、暑さで「心」に負担がかかると、不眠や動悸、不安感、イライラなどが起こりやすくなります。

また、汗をたくさんかくことも漢方では重要なポイントです。汗をかくことで体内の「気」と「津液(しんえき)」が失われると、疲れやすくなったり、気力が低下したりします。さらに、汗とともにミネラルも失われるため、筋肉だけでなく神経の働きにも影響を及ぼします。

では、夏を元気に乗り切るためには、どのような養生を心がければよいのでしょうか。

🌿 心と体はひとつ(心身一如)

  • 漢方では、心と身体は一つのものであり、切り離せるものではないと考えます。

  • 身体の状態が心に重大な影響を与え、また、心に抱くイメージや感情が身体に影響を及ぼします。すなわち、心と身体の双方に働きかけることで、不調を解消することができるのです。

🌿 今日からできる心(こころ)の養生

① 「抑目静耳」 目と耳を休ませる

  • 私たちは目や耳から情報を取り入れ、脳で情報処理をしています。仕事や家事、育児などで考え事が多く、また、テレビやインターネットから多くの情報が入ってくるので、常に脳が働いています。このような状況では、ストレスや欲が生まれて心が疲れてしまいます。

  • 音を消して、目を閉じるだけで、脳が休まります。また、庭やベランダで植物を眺める、鳥のさえずりに耳を傾ける、夕焼けを見るなど、五感を自然に向ける時間は、気持ちを落ち着かせてくれます。

② ポジティブな言葉を使う

  • 言葉にも陰陽☯️があります。ポジティブな言葉を使えばポジティブな影響が、ネガティブな言葉を使えばネガティブな影響が脳に届きます。

  • 身体はたえず、私たちの考えと言葉に耳を傾けています。常にプラスの考え方や言葉遣いを意識してみましょう。感謝の言葉も忘れずに。

③ 一日の終わりに「ありがとう」を3つ思い浮かべる

  • 寝る前に、その日にあった小さな「よかったこと」を3つ思い浮かべてみましょう。例えば、

  • ・今日も元気に過ごせた
    ・おいしいご飯が食べられた
    ・家族と笑って話せた

  • など、そんな小さな出来事で十分です。

🌿 今日からできる夏の養生

➀酸味で消耗を防ぐ

  • 漢方では、大量に汗をかくと「気」も一緒に漏れ出てしまいエネルギー不足の状態になると考えます。過度な発汗を抑えて「気」の消耗を防ぐためには、収れん作用のある「酸味」をとるのがよいです。

  • レモン🍋、梅干、酢の物、キーウイ、柑橘類などがお勧めです。

② 夏野菜で体の熱をさます

  • 夏野菜には寒涼性のものが多く、水分やカリウム、ビタミン類が豊富に含まれています。汗で失われた栄養を補いながら、体にこもった熱を穏やかに冷ましてくれます。豚肉や大豆製品など、たんぱく質と組み合わせることで、疲労回復にも役立ちます。

  • 《夏におすすめの食材》

  • 夏は、体にこもった熱をやさしく冷まし、消耗したエネルギーや水分を補う食材がおすすめです。

  • 🥒 きゅうり;体の熱を冷まし、水分補給を助けます。

  • 🍅 トマト;抗酸化作用のあるリコピンやビタミンCを含み、紫外線対策にも役立ちます。

  • 🍆 なす;体の余分な熱を取り除き、ほてりを和らげます。

  • 🌽 とうもろこし;胃腸をいたわりながら、むくみ対策にもおすすめです。

  • 🥬 オクラ・モロヘイヤ;胃腸を守り、夏バテ予防に。

  • 🐷 豚肉;ビタミンB₁が豊富で疲労回復をサポートします。

  • 🫘 枝豆・豆腐;良質なたんぱく質を補い、暑さで落ちた体力を回復します。

③軽い運動と入浴を習慣に

  • 軽い運動も自律神経を整えるのに効果的です。暑い日中は避け、朝や夕方の涼しい時間帯に15〜30分ほど散歩をするだけでも気分転換になり、睡眠の質も向上しやすくなります。

  • また、シャワーだけで済ませず、湯船につかることで体の熱寒のバランス☯️が整い、心身のリセットができます。ぬるめのお湯(38-40℃)で20分程度の入浴がおすすめです。

🌻夏を元気に過ごすために

  • 夏は、体だけでなく心も疲れやすい季節です。

  • 今年の夏は、暑さ対策だけでなく「こころの養生」も意識して、毎日を元気に過ごしましょう🔆

#漢方薬のゆりかな #漢方薬 #漢方相談 #自然の力 #神奈川県伊勢原市 #小田急線伊勢原駅 #セルフメディケーション #夏の養生 #心養生

記事一覧へ
NEW ARTICLE
新着記事