漢方の基礎知識🌱
「弁証論治」
漢方では、病名や症状に対して漢方薬を当てはめるのではなく、その人の体の状態を見極めた上で治療方法を決めて、漢方薬を選定します。このアプローチを『弁証論治(べんしょうろんち)』といい、中医学の治療原則になります。
『弁証』とは「証を見分ける」ことで、体に現れているさまざまな情報を分析し、更に現在に至る経緯や体質を統合して、現在の状態を判断することを指します。
例えば、疲れやすい、息切れする、かぜをひきやすい、顔色が白い、という症状があれば「気虚」と判断されますが、更に、食欲がない、下痢をしやすい、舌はぼってりしていて大きい、という情報が加われば「脾気虚」と更に詳細な判断ができます。
『論治』とは、「弁証」で導き出された体の状態に基づいて、具体的な治療方針を決めることです。つまり“どのように整えていくか”を考える段階です。実際の治療方法を決めるにあたっては、表に現れている症状を取り除くことと、不調の根本を正していくことの、どちらを優先するのかについても、背景にある体質や生活環境などを含めて判断します。
この『弁証論治』の考え方は『同病異治(どうびょういち)』と『異病同治(いびょうどうち)』という治療の原則にもつながります。『同病異治』とは、同じ病名や症状であっても「証」が異なれば治し方は違うという意味です。一方『異病同治』は、異なる病名や症状であっても「証」が同じであれば、同じ治し方をするということです。
🌿治療の主体は自分自身
そして、治療には必ずしも漢方薬を使うということではありません。基本となるのは「養生」であり、心、食事、運動、休養に関わる生活習慣を整えることも治療の一環になります。すなわち“治療の主体は自分自身”ということです。
漢方相談では、表面的な症状だけでなく、「なぜその不調が起きているのか」を一緒に考え、より根本的な改善を目指します。『弁証論治』の考え方は、まさに「一人ひとりに合わせたオーダーメイドの医療」と言えるでしょう。
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