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温泉で体と心を整える ~温泉の種類と効能を知る~

温泉で体と心を整える

~ 温泉の種類と効能を知る ~

寒さが厳しくなると「冷え」だけではなく、「痛み」「こわばり」「疲れ」などの不調が一気に表に出てきます。そんなとき、私たち日本人の暮らしに深く根づいてきたのが温泉です。
温泉は単なるリラクゼーションではなく、温泉に浸かって体を温め、病気の予防や健康増進を図る目的で、古くから「湯治(とうじ)」にも用いられてきました。湯治は体を芯から温め、巡りを良くし、自然治癒力を高めるという点で、漢方の養生思想と共通しています。

温泉には多様な種類があり、それぞれ異なる効能を持っています。例えば、硫黄泉は皮膚病やアトピーに効果があり、血行を促進して冷え性の改善にも役立ちます。炭酸水素塩泉は角質を柔らかくする効果があり“美肌の湯”とも呼ばれています。単純温泉は刺激が少なく、リラックス効果による心身のストレスを和らげるのに適しています。

温泉も自分の体質やお悩みで選ぶと良いでしょう🌿

温泉の効能を左右する「泉質」

  • 温泉の効果は、含まれる成分=泉質によって大きく異なります。代表的な泉質とその特徴を見ていきましょう。

① 単純温泉

  • 刺激が少なく、子どもから高齢者まで安心して入れる温泉です。自律神経を整え、疲労回復・ストレス緩和に向いています。体への負担が少ないため、長期滞在の湯治にも適しています。

  • <代表的な温泉>

  • 下呂温泉(岐阜県);日本三名泉のひとつ。やわらかく包み込むようなお湯。

  • 伊香保温泉(群馬県・白銀の湯);無色透明で刺激が少なく、万人向け。

② 塩化物泉

  • 「熱の湯」とも呼ばれ、湯冷めしにくいのが特徴。塩分が肌を覆い保温効果が高く、体の芯から温まるのが特徴。冷えが原因の不調が多い方におすすめです。

  • <代表的な温泉>

  • 城崎温泉(兵庫県);外湯巡りが有名。冷えやすい体を芯から温める。

  • 熱海温泉(静岡県);海沿いの塩化物泉。冷え・疲労回復に。

③ 炭酸水素塩泉

  • いわゆる「美肌の湯」。皮脂や古い角質をやさしく落とし、肌をなめらかにします。肌トラブルが気になる方にぴったりの泉質です。

  • <代表的な温泉>

  • 嬉野温泉(佐賀県);とろとろの湯ざわりで有名。

  • 黒川温泉(熊本県);人気の温泉地。皮膚症状などに効果あり。

④ 硫酸塩泉

  • 血流を促し、関節痛や筋肉痛をやわらげる働きがあります。また、切り傷や火傷の改善に効果があります。

  • <代表的な温泉>

  • 月岡温泉(新潟県);エメラルドグリーンの湯色が印象的。

  • 白馬八方温泉(長野県);登山・スキー後のケアに最適。

⑤ 硫黄泉

  • 独特の香りが特徴で、「皮膚病の湯」として知られ、硫黄の持つ強い殺菌作用や抗炎症作用が皮膚トラブルの改善に寄与します。また、血管拡張作用があり、血行促進に優れているので、高血圧の緩和、動脈硬化の予防、冷えによる不調に有効です。但し、刺激が強いため体調に合わせた入浴が大切です。

  • <代表的な温泉>

  • 万座温泉(群馬県);高地にあり、血行促進力が抜群。

  • 登別温泉(北海道);多彩な硫黄泉で有名。

⑥ 含鉄泉

  • 赤褐色のお湯が特徴で、鉄分を多く含みます。貧血傾向、冷え、疲れやすい体質の方に向いていて「婦人の湯」とも呼ばれています。

  • <代表的な温泉>

  • 有馬温泉(兵庫県・金泉);日本三古湯の温泉。豊富な鉄分を含む。

  • 花山温泉(和歌山県);女性に特におすすめ。

自分に合った温泉地を訪れ、日常の喧騒から離れ、落ち着いた環境で心を静め、心身を癒す時間を持つことは、健康維持につながります🌿

疲れが抜けないとき、冷えが続くとき、気持ちがふさぎがちなときこそ、温泉という選択肢をふと思い出してみてください✨

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