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漢方美容ー夏の肌トラブルと養生

漢方美容:夏の肌トラブルと養生

強い日差しや汗、冷房などにさらされる夏は、肌にとって試練の季節です。紫外線によるダメージや乾燥、皮脂の過剰分泌、さらには食生活の乱れや睡眠不足が重なることで、シミやくすみ、ニキビなどの肌トラブルが現れやすくなります。漢方の視点から見ると、これらは単なる外的要因だけでなく、体の内側の状態が影響しているのです。

ここでは、夏に多い肌トラブルと、それを整える養生法についてご紹介します。


🌞 夏に多い肌トラブルと漢方的な原因

  1. 日焼け・シミ・くすみ
    紫外線は「血(けつ)」を消耗し、肌の潤いや弾力を損ないます。また、体に「熱」がこもると炎症が長引き、色素沈着の原因にもなります。

  2. 乾燥・ごわつき
    夏でも汗をかきすぎることで「津液(水分)」が不足し、皮膚が乾燥します。さらに冷房による乾燥も重なり、カサつきや小じわが目立ちやすくなります。

  3. ニキビ・吹き出物
    暑さや脂っこい食事で「湿熱(しつねつ)」が生じると、毛穴の炎症や皮脂トラブルを招きます。特に額やあごに出やすいのが特徴です。

  4. くま・顔色の悪さ
    暑さで睡眠が浅くなったり、冷たいものの摂りすぎで胃腸が弱ると「気血」の巡りが悪くなり、顔色が冴えずクマやくすみにつながります。


🍃 夏の肌を守る養生ポイント

① 食養生:潤いと清熱を意識

  • 潤いを補う食材
    梨・冬瓜・きゅうり・白きくらげ・はちみつなどは「陰」を養い、肌にうるおいを与えます。

  • 熱を冷ます食材
    緑豆・ゴーヤ・スイカ・トマト・セロリなどは体にこもった余分な熱を取り、炎症や吹き出物を防ぎます。

  • 控えたいもの
    辛い物・脂っこい物・アルコールは「湿熱」を助長し、肌トラブルを悪化させます。

② 生活養生:汗と冷えのバランス

  • 汗をかいた後はそのまま放置せず、洗浄&保湿を。

  • 冷房は28℃前後を目安に、扇風機と併用して冷えすぎを防ぎましょう。

  • 夜は早めに休み、十分な睡眠で肌の回復力を高めます。

③ 心の養生:ストレスを溜めない

ストレスは「気の巡り」を妨げ、肌の血色不良やニキビの悪化を招きます。
深呼吸や軽いストレッチ、趣味の時間を持ち、心を穏やかに保ちましょう。


🌿 夏の肌トラブルに役立つ漢茶

  • 金銀花茶:熱を冷まし、炎症を抑える

  • 緑豆茶:体の熱を冷ます

  • ハトムギ茶:むくみ・美肌ケア


✨ 最後に

肌トラブルは外的要因だけでなく、体内の「気・血・水」「陰陽」のバランスの乱れが深く関わっています。
漢方美容の基本は「体の中から整えること」。夏の日差しや暑さによる肌トラブルには、潤いを補い、余分な熱を冷まし、ストレスを和らげる養生を心がければ、健やかな肌を取り戻すことができます。

「夏バテ気味で肌も不調…」という方は、ご相談ください。元気と美肌を取り戻すお手伝いを致します✨

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