神奈川県伊勢原市に鎮座する大山阿夫利(おおやまあふり)神社。標高1,252メートルの大山の中腹に位置し、古くから関東一円の人々の信仰を集めてきました。その大山への参詣――いわゆる「大山詣で(おおやまもうで)」は、江戸時代に庶民の間で大流行し、毎年何万人という人々が訪れたといわれています。
現在も、週末にはハイカーや観光客でにぎわう大山ですが、かつての人々が何を求めてこの山に詣でたのか、ご存じでしょうか?
このコラムでは、**江戸時代の「大山詣で」**の歴史と魅力、そして現代に活かせるヒントをご紹介します。
⛩ 雨をもたらす神――大山の信仰の始まり
「阿夫利(あふり)」という名は「雨降り山」に由来し、古くから水の神・農業の神としての信仰を集めてきました。農作物の出来不出来が天候に左右される時代、雨乞いの神事が盛んに行われ、特に関東の農村部では大山信仰が深く根付いていたのです。平安時代にはすでに山岳信仰の霊場として知られ、中世には修験道の修行の場としても発展しました。
⛩ 江戸時代の「大山詣で」は一大レジャーだった!
江戸時代中期になると、大山詣では庶民の集団旅行=講(こう)参りとして急速に広がります。
地域ごとに組織された「講」の仲間たちは、資金を積み立て、交代で代表者が大山を参詣する仕組みを整えていました。やがて講仲間みんなで参拝旅行に出かけるスタイルが定着し、「大山詣でツアー」として庶民のあいだで一大ブームに!
江戸から大山までの道中は、おおよそ2泊3日。現在の赤坂を起点とする大山街道を歌を歌いながら歩いたり、宿場で地元の名物に舌鼓を打ったりと、信仰と娯楽を兼ねた心の旅だったのです。
⛩ 女坂・男坂を登る――心身を清める道
大山阿夫利神社へ向かう道には、「男坂」「女坂」と呼ばれる参道があります。
男坂は直線的で急勾配、女坂はゆるやかで途中に地蔵や石仏が点在し、参拝者はそれぞれの道で祈りを捧げながら登っていきました。
この道中もまた、精神を鎮め、日々の生活を見つめ直す“修行”の時間だったのかもしれません。
山上にたどり着いたときの清々しい空気と景色は、心の曇りを払い、活力を与えてくれたことでしょう。
⛩ 現代に甦る「大山詣で」体験
時代は移り変わっても、「自然の中で自分を整える」ことの価値は変わりません。
いま再び注目されている“ウェルネスツーリズム”や“リトリート”の原点が、まさにこの大山詣でにあるといっても過言ではないのです。
伊勢原駅から大山ケーブルまではバスで15分ほど。阿夫利神社下社までは、ケーブルカーを利用すれば初心者でも安心して登拝できます。
⛩ 伊勢原で、あたらしい養生を
江戸の庶民が憧れ、元気とご利益を求めて歩いた「大山詣で」。
その歴史に想いを馳せながら、伊勢原のまちを歩けば、日常の中にも新たな発見や癒しが見つかるはずです。
当店『漢方薬のゆりかな』は小田急線伊勢原駅から徒歩2分、漢方や健康に関するご相談を承っています。
「大山詣で」の途中で感じた“ちょっとした疲れや不調”あるいは“気分のもやもや”など、心と体のバランスを整える旅の玄関口として、お気軽にお立ち寄りいただければ幸いです。
ぜひ機会があれば伊勢原駅からの大山参拝⛩で、自分の体と向き合う“小さな養生の旅”を楽しんでみてください🚶♀️✨
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