漢方薬のゆりかな

セルフメディケーションに”養生”を取り入れてみよう

〜日々の暮らしを整える漢方の知恵〜

セルフメディケーションは「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」⇒ 漢方薬はセルフメディケーションに役立ちます🌿 というお話をしましたが…

”自分の健康は自分で守る”という意識をもち、自分の体の声に耳を傾けて、体調や症状をきちんと知ることがセルフメディケーションの第一歩です🐾

漢方には、未病(みびょう)=病気ではないけれど健康でもない状態 を整えるという力があります。そして、そのために欠かせないのが「養生(ようじょう)」です。

養生ってなに?

養生とは、病気にならないように日々の生活習慣を見直し、自然のリズムと調和して心身を整える方法です。漢方薬が“外からのサポート”だとしたら、養生は“自分の内側からのケア”といえるでしょう。

たとえば、「今日はちょっと冷えたな」と思ったときにお風呂で体を温める、「疲れているから早く寝よう」と思う――これも立派な養生です。

養生の実践例:あなたも今日から始められる

そこで、日常的な3つのタイプの不調について、養生の具体例をご紹介します。


🌿1. 疲れやすい、朝がつらい(=気虚タイプ)

疲れが取れない、朝起きるのがつらいという人は「気=エネルギー」が不足している状態かもしれません。

おすすめの養生:

 * 朝は白湯を飲んで、胃腸を目覚めさせる

 * 無理な運動より、気を養う軽い散歩や深呼吸を

 * 昼食後に10分だけ横になる「ミニお昼寝」で回復力アップ

 * 補中益気湯などの漢方薬で気を補うサポートもおすすめ


🌿2. むくみやだるさ、湿気が苦手(=湿邪タイプ)

梅雨や夏の湿気で重だるい、長時間の立ち仕事で脚がむくむ、という方は、「水」の巡りが滞っている可能性があります

おすすめの養生:

 * 食材は、はと麦、とうもろこし、小豆など利水作用のあるものを

 * 冷たいものは控えめにし、常温の飲み物や白湯を意識

 * 湯船にしっかり浸かって汗をかく

 * 五苓散など、体の余分な水をさばく漢方薬が活躍


🌿3. イライラしやすい、眠りが浅い(=肝気うっ滞タイプ)

ストレスがたまりやすい人や、考え事で眠れないという人は、「気」の巡りが滞っている状態です。

おすすめの養生:

 * 夜はスマホを手放して、リラックスできる香りや音楽を

 * 軽いストレッチや「ふうーっと息を吐く」深呼吸で巡りを助ける

 * ハーブティーや菊花茶、ジャスミン茶で気分を整える

 * 加味逍遙散などで“肝”をいたわる漢方薬が有効


養生でもっと自分の体に気づける

日々の暮らしに、養生の知恵を取り入れることで、より深いセルフメディケーションが実践できます。

体調は日々変わるもの。だからこそ、季節や生活のリズムに合わせた柔軟なケアが大切なのです。

「なんとなく頭が重いな」「今日は甘いものばかり食べたくなるな」…

そんな小さなサインに気づいて、食事・休養・運動などの”養生”で立て直せる力を私たちは持っているのです🍀

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